風邪

子どもの風邪とは？

子どもの風邪は、ウイルスが原因で起こるものと、細菌が原因で起こるものの2種類があります。ウイルスや細菌が鼻・口を通して体に入り、体内で増殖することで、鼻水や咳などの症状が出ます。他にも、鼻が詰まったり、嘔吐や下痢の症状が出たり、発熱したりするケースもあるため対策を講じることが大切です。

家が原因で子どもが風邪になる理由

外から帰ってきた時にうがいや手洗いをしても、家が原因で風邪をひく可能性はあります。ウイルスや菌が家の中で増殖したり、菌がたくさんいる場所を触ったりして、体内に取り込まれる恐れがあるためです。家の中だから気を遣わなくても大丈夫だと過信せずに、ウイルスや細菌を増殖させない環境を整えるようにしましょう。

子どもを風邪から守る
家づくりのポイント

ウイルスを増殖させない、
温度・湿度を保てる家にする

子どもを風邪から守るには、ウイルスを増殖させない家づくりをする必要があります。ウイルスは、低温かつ乾燥した空気で増殖しやすいことが分かっています。また、乾燥した空気に長くとどまる傾向があり、口や鼻から侵入しやすくなるので注意が必要です。風邪を予防するには、ウイルスを発生させないためにも温度・湿度を一定に保てる環境を用意しましょう。

細菌を増殖させない環境のために、
高気密高断熱住宅にする

子どもを風邪から守るために、細菌を増殖させない環境を用意しましょう。ウイルスは低温・乾燥した場所で増殖しやすいですが、細菌は暑くて湿度が高い場所で増殖しやすい傾向があります。冬だけでなく、夏も温度や湿度を一定に保つ工夫が必要です。寒暖差がある家・多湿や乾燥する家は、ウイルスや細菌に感染するリスクがあるため、高気密高断熱住宅を建てると温度や湿度が安定しやすくなります。

換気を十分に行って、ウイルスが
増殖しない環境を整える

子どもの風邪を予防するには、換気を十分にすることが大事です。特に、ウイルスが増殖しやすい冬季や、風邪をひいている人がいる間は、こまめに換気を行う必要があります。とはいえ、換気を行うと外気によって室温が下がるため、体調を悪化させる原因になります。室温を低下させない換気システムを導入すると、寒暖差による体調不良を起こさず、ウイルスの増殖を防げるでしょう。

その他、風邪のお子さんの
ためにできること

調湿できる材質・設備の導入を
検討する

冬季は乾燥しやすくなるため、風邪の原因となるウイルスの増殖を防ぐには加湿を行う必要があるでしょう。しかし、高気密高断熱の家は換気性能が低いと、湿気が逃げにくいので、加湿すると結露が起きやすくなります。多湿になってもカビ・ダニが増殖して健康被害をもたらすため、一定に湿度を保てる家にしたいところです。ただ、換気性能を上げれば良いという訳ではなく、換気力を強めると乾燥しやすくなります。ほどよく湿度をコントロールするには、調湿できる建材や設備の導入を検討するのがおすすめです。

ウイルスの付着した寝具を干せる
スペースを確保しておく

家族が風邪をひいてしまった場合は、他の家族にうつさないためにも、接触感染しないように気をつけましょう。ウイルスが付着している可能性があるので、タオルなどの共有も避けることが大切です。ウイルスが付着した寝具やタオル、寝間着をすぐに洗濯できるように、室内干しのスペースを確保しておくのをおすすめします。寝具まで干せる広さを確保して、かつ室内干しをしても多湿にならない環境を整えると、風邪をひいても洗濯物を干すスペースに困る心配がありません。