アトピー

子どものアトピーとは？

子どものアトピーは、アトピー性皮膚炎と言い、痒みのある皮膚湿疹が繰り返し起こる症状です。乳児は皮膚湿疹が2カ月以上、幼児は6ヶ月以上続くと慢性的な症状だといえます。肌がジュクジュクしたり、液体が出てきたりと、湿疹や痒みの症状が続きます。体の色々な箇所に症状が出ますが、特に口・耳・目・手足・おでこ・首・脇などに出やすいので注意が必要です。

家が原因で子どもがアトピーになる
理由

子どもがアトピーになる原因としては、皮膚への刺激やストレスが挙げられます。家の中で皮膚に刺激を起こしやすいのは、ダニ・カビ・埃・化学物質などです。また、過度な疲労も免疫力を低下させるので、症状を悪化させる要因となります。寒暖差や湿度の差が激しいと、体調を崩して免疫力を弱める可能性があるため、気をつけたいところです。

子どもをアトピーから守る
家づくりのポイント

汚れた空気を溜めないように、
室内排気口を床上に設置する

子どもをアトピーから守るには、ハウスダストを除去することが大事です。肌に刺激を与えないように、ダニや埃をこまめに掃除しましょう。特に、子どもが長時間いる床上30cmには、ハウスダストが溜まりやすいので、定期的に清掃する必要があります。床上に室内排気口を設けると、床上に汚れた空気が溜まりづらくなるためおすすめです。

高温多湿にならないように、
常時換気できる高断熱の家にする

子どものアトピーを悪化させないためには、湿度を一定に保つ必要があります。アトピーの原因となるダニやカビは、温度・湿度によって増殖します。ダニもカビも高温多湿な場所を好むので、徹底的に換気できるシステムを採用し、温度を一定に保てる高断熱の家にしましょう。換気できるシステムを採用すると、高湿になるのを避けられるため、アレルゲンとなるダニやカビの繁殖を防ぐのに役立ちます。

浴室の温度差をなくし、体調を
悪化させない家づくりをする

子どもをアトピーから守る家にするには、浴室の温度差をなくすことも大事です。というのも、実はアトピーは肌を清潔に保つために、こまめに洗い流す必要があるためです。寒暖差で体調が悪化すると、アトピーを悪化させる原因となります。シャワーや濡れタオルで体を拭いた際に風邪をひかないように、室内の温度を一定に保つようにしましょう。

その他、アトピーのお子さんのためにできること

寝具をすぐに洗える環境を整える

アトピーは、ダニが原因で起こっているケースがあります。ダニを完全に除去するのは難しいですが、繁殖を防ぐことはできます。特に、寝具はダニが繁殖しやすいので、定期的に洗うようにしましょう。子どもは寝汗が多くて、寝具が湿気やすくダニが繁殖しやすい環境になりがちです。室内干しできる環境を用意しておくと、洗った寝具をすぐに干すことができて便利です。

自然素材をつかって、アレルゲンとなる化学物質の使用を避ける

アトピーを防ぐには、フローリングが望ましいでしょう。絨毯やカーペットはダニの温床になりやすく、症状を悪化させる原因となります。フローリングなら掃除しやすいので、お掃除ロボットに任せることも可能です。フローリングを敷く際は、無垢材を使用するのがおすすめです。化学物質もアレルゲンになるため、自然素材をつかって刺激を与えるものを少なくしましょう。