Hinako
子どもの健康を守ると同時に、子どもの伸びやかな成長も実現していきたいという親心は、誰しもが持っているものだと思います。健康に不安のある子ならば、せめて家の中でだけでも(限度はありますが)元気に遊び回って欲しいものです。
気温や湿度などの快適さはもちろん、できるだけ怪我をしないような、子どもに危険がない「子どものためのバリアフリー住宅」を考えていきましょう。子どもにやさしい家は、高齢者にとってもやさしい家です。将来的に自分達が高齢になったときも住みやすい間取りや設計だというメリットもあります。
子どもにやさしい住宅の専門家であるロイヤル住建の代表に、より詳しいお話しをうかがいました。
岡田代表
京都で子どもの健康を意識した家を建てている、ロイヤル住建の代表岡田です。私がお答えします。
子どもの怪我を極力抑えるためには、やはり段差をつくらない工夫による転倒リスク回避が重要です。1つの室内での段差はもちろんですが、各部屋と廊下の段差などもなくしていきましょう。また、ラグやカーペットが転倒の原因となることも少なくありません。肌に触れても冬は寒くなく、夏はカラリとしている、そんな自然素材の床を採用するなど、子どものためにできるバリアフリー対策はたくさんあります。より詳しく解説していきますね。
子どもがいる時間が長いのは、リビングや子ども部屋です。リビングと子ども部屋を一直線上に配置し、段差をなくすると子どもが転びにくい空間となります。リビングと子ども部屋の様子を見守れる位置にキッチンを配置する間取りは特に活発な子におすすめです。駆け回っても転倒するリスクが少ないだけでなく、家事をしながらでも子どもを見守りやすくなります。子どもが自由に遊んでいるうちに料理や洗い物ができ、家事と育児が両立させやすくなります。
また、ラグやカーペットはいくら滑り止めをしていたとしても、子どもの足が引っかかる、勢いよく滑ってしまうといったリスクがあります。また、毛足の長いものの場合は埃やダニが溜まりやすく、子どもの食べこぼしを拭き取りにくいため、健康を保つという観点からは、あまりおすすめできません。木のぬくもりを感じられる自然素材の床を使用すれば、極力ラグやカーペットを敷かなくても快適に過ごせます。また、自然素材ならば家具の角に丸みを持たせるといった加工もしやすいです。自然素材の使用が、子どものバリアフリーには向いているといえるでしょう。
乳幼児のいるご家庭では、ベビーカーを楽に使用できるよう、玄関にスロープをつけることもあります。玄関ドアにも引き戸を採用することで、片手で楽々と開け閉めできるでしょう。親が荷物を抱えていたり、子どもを抱っこしたりしている状態で、玄関の開け閉めに時間がかかっていると、子どもへ目が行き届かないため、事故が起こる可能性もあります。
子どものためのバリアフリーを設置する理由は、子どもの事故から守ってあげたいからでしょう。そのためには、親がどれだけ便利に使える、子どもを見守るための余裕がつくれる家かというのが重要なのです。
子どもを危険から守るバリアフリの家にするには、浴室の設計にもこだわりたいところです。浴室は足元が滑りやすいため、ケガをする危険性があります。また、浴槽でおぼれてしまうといったことも否定できません。極力浴室の高さを抑えて転びにくい設計にしたり、段差をなくして入浴しやすい構造にしたりすることが大事です。また、材質選びもポイントで、濡れても滑りにくい素材や、防水加工を施した素材を選ぶと良いでしょう。将来のことを考えて、最初から手すりを付けるというのも手です。子どもが誤って浴槽で転倒した際も、手すりに摑まることでパニックを抑えられる可能性があります。
浴室だけでなく、トイレにも手すりを付けておくと、子どもが踏ん張りやすくなります。トイレトレーニングしやすくなるので、子どもの手が届く高さに設置するのがおすすめですよ。
ロイヤル住建の家の特徴として、できるだけ壁や柱をつくらない広い間取りが挙げられます。段差を極力なくすことはもちろん、広い空間を実現することで、子どもが転んだり、なにかにぶつかったりするリスクを軽減できます。広い間取りならば親の目が届きやすく安心できる他、子どもと親との距離が近づくというメリットもあります。2階への吹き抜け構造などで、つねに家族がひとつにいられる家が建てられるのです。
木造住宅では耐震の関係から、広い間取りをつくりにくいものですが、ロイヤル住建では住友ゴムの住宅制震ダンパーMIRAIE(ミライエ)を導入しています。ミライエは高層ビルなどの振動を制御する技術を住宅に応用したもので、地震による揺れを吸収し、さらに家に蓄積されるダメージを軽減させられます。
この耐震性能こそが、子どものためのバリアフリー住宅を実現しているのです。
ロイヤル住建の家では、転倒リスクの高い浴室を高さを30cm以内に抑えるように設計しています。また、地熱を使用した保温システムにより室内は冬でもポカポカ。湿度の調整システムにより、夏も床がさらさらとした心地良い状態に保たれるため、ラグやカーペットは不要です。熟練の職人が加工をした木材は丸みを帯びており、子どもの怪我を減らすように工夫がされています。
バリアフリー住宅というと大がかりな設備の設置を考えがちですが、ちょっとした工夫により得られる安全は想像以上に大きいもの。こういった「普通の徹底」を目指しているのが、ロイヤル住建の家づくりなのです。
「健康で快適な環境、安心できる空間を提供すること」を目標に、京都で50年以上家づくりを続けてきたノウハウを活かし、家族が安心安全に暮らせる住まいを提供しているロイヤル住建。
子どもの健康を守りたいという親のため、身体に危険なものが含まれないキレイな空気の中で、一定に保たれた気温・湿度の家をつくっています。
「健康で快適な環境、安心できる空間を提供すること」を目標に、京都で50年以上家づくりを続けてきたノウハウを活かし、家族が安心安全に暮らせる住まいを提供しているロイヤル住建。
子どもの健康を守りたいという親のため、身体に危険なものが含まれないキレイな空気の中で、一定に保たれた気温・湿度の家をつくっています。
引用元:ロイヤル住建HP(https://royal-juken.jp/feature/feature01.html)
空キレイズムは、常に屋外の新鮮な空気をとりいれることで身体に良く、快適・省エネ~エコな室内環境をつくりだす人と家に優しい換気システムです。高性能フィルターと室内排気口を使い、キレイな空気は家の中へ、汚れた空気は家の外へと換気します。
さらに夏は涼しく、冬は暖かい。そんな理想的な住空間が空キレイズムの家。さらに室内の温度差を目標値5℃以内とし、お部屋の中での温度が大幅に異なる部分を作らない工夫をします。